【2020年頭挨拶】
2020月1月6日(月)
本日8:30より、本社工場にて仕事始め朝礼が開催され、ダルマの目入れが行われました。
朝礼における当社社長 中村丙午による「2020年頭挨拶」を下記の通りお知らせします。
記
皆さん、新年あけましておめでとうございます。
こうして、皆さんとともに新しい年を迎えることができて、大変うれしく思っています。
群馬日野自動車グループに関わりのあるすべての方が、今年も「安全」で「健康」に過ごせることが、先ずは大切であると、改めて感じています。
さて、2020年は、東京オリンピックが開催される記念の年です。
今年は干支の話から始めます。2020年の干支は「庚子(かのえ・ね)」の年です。その意味を調べてみると、庚(かのえ)は‘成長が終わった状態’を示し、「子」(ね)は、‘種(たね)の状態、その中で芽が出始めようとしている時期’を示しています。つまり、ひとつの段階が終了して次の段階に移って行く年ということです。何事にもそういう時期は欠かせません。未来永劫(えいごう)の成長のためには必要な時期なのです。
もうひとつの見方では、「子」(ね)は「増える」という意味があります。
ねずみは繁殖力が高くて、どんどん増えて行きますよね。「庚」(かのえ)は、もとは‘変更の更の字’と言われています。つまり、‘かわる’とか‘あらためる’という意味です。契約更改の更の字、と聞くとイメージが湧くと思います。
干支は60年でひとまわりします。前回60年前の「庚子(かのえ・ね)の年」、1960年はどんな年だったのでしょうか。大きな出来事としては、日米安保条約の更新がありました。1951年締結した日米安保条約が期限を迎えて、当時の岸総理が条約の更改の調印をしました。その岸内閣を受けて、池田内閣が誕生します。池田内閣が作ったのが有名な「所得倍増計画」です。10年の長期的計画で、国民の所得を倍増しようという画期的なものでした。皆でチカラを合わせて、給料を倍にしようという夢のような計画でしたが、日本経済はその先、高度成長時代に突入し、世界経済の主役に躍り出て行ったのです。
「子(ね)」「丑(うし)」「寅(とら)」と、12支が始まるので、「子(ね)」は始まりのイメージが強いですが、こうして過去を顧(かえり)みると、単純に新たな始まりではなくて、やっぱり「庚(かのえ)」が示しているように、これまでの土台を基に次へ進む、といった意味合いがあるのです。そして、「更に(さらに)上を目指そう!」ということです。
話をまとめると、2020年は、これまでを顧(かえり)みて、今後の道のりを計画し、進み始める年だということです。それも1年限りではない、長い目で見て会社の将来像を計画する、長期計画を始める時なのです。
もちろん、計画することには勇気も必要です。その過程では、迷いや不安も出て来るかもしれません。そしたら、皆でチカラを合わせて、その峠を越えて行きたいのです。
昨年の流行語大賞の『ONE TEAM』にあやかって、『チーム群馬日野』として、1960年の所得倍増計画のような長期的視点に基づき、お客様と社員と地域社会が共存共栄できる、良い年を作って行きましょう。
10年後に思い返して、「今の会社の繁栄や社員と家族の幸せは、2020年が出発の年だった」と思えるような、良い年にして行きましょう。
私は、オリンピック・イヤーの令和2年を、そういう1年にしたいと考えています。
最後に、そんな私の思いを込めたスローガンを、年頭にもう一度掲げてさせてもらって、新年の挨拶とします。
スローガン 『1人ひとりが主役、今までよりも良くなろう!』
皆さん、全員でチカラを合わせて良い年にしましょう!
令和2年1月6日
社長 中 村 丙 午